歯の健康

日本では、80歳で20本歯を残すことが難しいとされています。ある歯科医によると、1歳半健診、学校健診など、高校生までは歯科検診に関する法的整備がありますが、成人期にないことが一因ではないかと話します。また、「節目健診」というものがあるものの、自治体での受診率は低いようです。ここから、歯科に対する国民の意識の低さが現れているといえるでしょう。

歯の健康は身体の健康とも関連しています。しかし、健康な歯を保つためにどのようなことをすればいいのか、はっきりとはわからない人が多いかもしれません。多くの人は、治療を受け続けながら、高齢になればなるほど結果的に歯を失っています。高齢者の脳の機能低下に、噛む力の低下が関与しているという見方もあるそうです。高齢社会を元気に生きていくためには、歯の健康を出来る限り維持しておいたほうが良いでしょう。

80歳で20本の歯を残すためには、専門家による定期的なメンテナンスが有効だと考えられています。むし歯の原因にはいくつかありますが、これまで歯科治療では、その原因を放置して、治療だけが優先されてきた傾向があるようです。その結果、多くの人はむし歯治療を受け続けながら、結果的に歯をなくしてしまったといいます。

むし歯や歯周病の原因は、バイオフィルムと呼ばれる口の中の細菌であるため、それをいかにコントロールするかを考えることが本来の歯科診療だといえるかもしれません。むし歯ができないようにする定期的なメンテナンスが何よりも重要なのではないでしょうか。